吸入試験の豆知識

 

図 吸入試験装置の模式図
【図 吸入試験装置の模式図】

 

化学物質を一定濃度含む空気を被験物質発生装置(模式図はガス発生装置)により調整し、そのエアロゾルをラット或いはマウスを収容した「吸入チャンバー」内に給気し、全身曝露を行います。
吸入チャンバー内の化学物質濃度を測定(模式図ではガスクロマトグラフにより測定)し、濃度を一定に保っています。
吸入チャンバー内の温度、湿度は常に一定に保たれ、そのデータも常に監視しています。
排気は、活性炭フィルター等により化学物質を除去します。
有機溶剤のような揮発性物質のほか、ミストや粉塵(動物の肺に入るように粒径を揃えます)についての吸入試験も行っています。

吸入試験の様々な装置

吸入毒性は、短期吸入チャンバー(写真)、長期吸入チャンバー(写真)に動物(ラット又はマウス)を収容し、ガス状又はミスト状の化学物質を一定濃度含む空気を曝露して調べます。

病理組織学的検査の写真投与を終了した動物は、麻酔下で採血し、血液・生化学検査を行います。また、解剖し、剖検、重量測定、標本作製、病理組織学的検査(顕微鏡診断)を実施し、詳細な毒性影響を調べます。

 

 

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