私たちは質の高い研修病院を目指しています
- 独立行政法人
労働者健康安全機構 - 理事長 有賀 徹
独立行政法人労働者健康安全機構「労災病院グループ」について
労働者健康安全機構は、「働くあなたの健康と安全を守る」をスローガンに労働者の健康と安全の確保、福祉の増進に寄与する使命のもと多岐にわたる施設の運営を全国的に展開、有機的な連携による相乗効果を発揮しながら我が国の産業発展に貢献する厚生労働省所管の独立行政法人です。
その病院部門である労災病院グループは、全国29の総合病院に加え、被災労働者などに高度な医療水準の治療及び医学的リハビリテーションを行う専門センター3施設を加えた32の病院群から成り、設立当初の役割であった「働く人々の健康を守り、不幸にして体調を崩した方、あるいは職場での災害や作業関連疾患にかかった方の治療」に留まらず、「地域医療支援病院や地域がん診療連携拠点病院などの中核的医療機関としての役割」、「救急医療や高度専門的な医療提供する医療機関としての役割」「自然災害やコロナウイルスに代表される新型感染症などに対する積極的な行政への協力」など、地域社会から求められる医療機関として様々な側面を有しています。
労災病院が実践する「勤労者医療」とは
“働く人々の健康を守る”という労災病院に課せられた使命を私たちは “勤労者医療”と称し、多くの先駆的な取組を実践しており、従来の脊髄損傷や四肢の外傷、じん肺、アスベスト関連疾患や、メンタルヘルスをはじめとする新たな健康問題に対し、「健康問題に即応した医療を提供するだけでなく、働く人々が心身ともに健康な状態で就労できること」、「病気や怪我を治すということに留まらず、元気に働くことができるということ」を最重要視しながら“QOLに配慮”した“全人的”な医療の実践に取り組んでいます。
特に、“治療と就労の両立支援”につきましては、循環器疾患、糖尿病、がんといった疾患の予防、早期治療に加え、治療後の速やかな職場復帰及び治療と職業生活の両立が可能となるよう、内外の関係者と連携し、働く人々とその家族を支援する取組を進めてきた結果、私たちの両立支援に係るプログラムが、国の推進する“働き方改革”の一環をなすものとして、医学部教育のモデル・コア･カリキュラムにも盛り込まれるなど、先駆的且つ社会的に貢献度の高い取組であると評価を得られております。
研修施設としての労災病院
勤労者医療の実践は、全般的な医療領域を網羅することに加え、高度・専門的な医療技術が必要とし一般(地域)医療の上に積み重ねられて成り立つものであることから、労災病院は、各診療科において一般医療から高度な専門医療が経験できるとともに、経験し、医師として成長していく上で必要な、“患者を医療の場から職場など日常生活の場へもどす取組”に触れることができる最適な研修環境であると自負しております。
私どもは、皆様方に最良の教育・研修の機会を提供するように全力を尽くすとともに、多くの方々が私達とともに研鑽し、さまざまな医療分野で活躍できるような医師として巣立っていかれることを念願します。
奮って労災病院に応募ください。
