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式辞
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本日、ここ高尾みころも霊堂に、全国各地から産業殉職者のご遺族の方々をお招きし、また、行政機関、労働団体、経済団体、各界代表の方々のご参列をいただき、令和元年産業殉職者合祀慰霊式を挙行いたします。
私どもは、労働災害により亡くなられた方々の御霊を奉安するため、昭和47年に本霊堂を建立し、毎年、秋に慰霊式を行い、御霊をお慰めして参りました。
労働災害は、長年にわたる労使及び行政機関並びに災害防止団体の方々の積極的なご努力により減少してきておりますが、今なお、重大な災害や職業性疾病の発生は絶えることはなく、数多くの尊い生命が失われています。
本日、新たな悲しみと尊崇の念をもって、2,910名の方々をこの霊堂にお迎えしなければなりません。この高尾みころも霊堂には、新たな御霊をお迎えすることにより、263,704名の方々が奉安されることになります。
本日ここに、慰霊式を執り行うに当たり、産業殉職者の御霊が霊堂の奥深く安らかな眠りにつかれますことをお祈り申し上げますとともに、今後とも働く方々の生命と健康が十分に守られ我が国が引き続き発展できますよう、切に願うものであります。
結びに当たり、ご遺族の方々のご健勝とご多幸を心からお祈り申し上げ、併せてご参列くださいました関係各位に深甚なる謝意を表し、式辞といたします。
令和元年11月13日
独立行政法人労働者健康安全機構
理事長 有賀 徹
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慰霊の言葉(内閣総理大臣) |
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秋の深まりを感じさせる高尾山の麓、この静粛な「高尾みころも霊堂」において、ご遺族並びに各界代表から多数のご参列をいただき、産業殉職者合祀慰霊式が執り行われるに当たり、謹んで慰霊の言葉を捧げます。
不幸にして労働災害によって殉職された方々は、在りし日において職業人としての誇りを持ち、それぞれの職場で大いに職責を果たされ、我が国の産業と国民生活の向上に多大な貢献をされました。
ひとたび家庭に帰れば、家族を愛し、家族から愛される、慈愛に満ちた家庭の中で、かけがえのない大切な存在であったことでしょう。
志半ばにして尊い生命を失われた方々の無念と、最愛の方を失われた御遺族の深い悲しみを思うと、言葉になりません。ここに改めて、衷心より哀悼の意を捧げます。
このような悲しみが繰り返されることのないよう、誰もが安心して安全かつ健康に働くことができる職場の実現に向けて、労働災害を根絶するための取組に全力を尽くすことを、改めてお誓いいたします。
結びに、この霊堂に祀られる御霊が永遠に安らかでありますとともに、御遺族の皆様のご多幸を心よりお祈りし、慰霊の言葉といたします。
令和元年11月13日
内閣総理大臣 安倍 晋三
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慰霊の言葉(厚生労働大臣) |
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本日、ご遺族並びに各界代表から多数の方々にご参列いただき、ここに産業殉職者合祀慰霊式が執り行われるに当たり、謹んで慰霊の言葉を捧げます。
我が国の社会経済の発展と豊かさは、様々な産業で働いてこられた方々のたゆみない御尽力によって築かれたものです。
一方、この発展と豊かさの陰には、労働災害によって尊い生命を失われた方々が数多くおられることを、私たちは決して忘れてはなりません。
ここ「高尾みころも霊堂」に、新たに2,910名の御霊をお迎えする本日の合祀慰霊式に臨み、労働災害により亡くなられた方々に哀悼の誠を捧げるとともに、かけがえのない御家族を失われた御遺族の皆様に対し、心からお悔やみ申し上げます。
私たちは、働くことにより生命が失われることがあってはならないという信念の下、働く方々の安全と健康が守られる職場をつくる努力を積み重ねて参りました。しかしながら、未だに労働災害で多くの方が亡くなられておられ、厚生労働大臣として痛惜の念に堪えません。
産業・就業構造の変化に伴い、働き方や働く環境が変化する中にあっても、全ての働く方にとって、職場環境の安全と健康が確保され、御家族とともに幸せに暮らしていける社会を実現することが、私たちの責務であることを肝に銘じ、働く方々の視点に立った安全で健康な職場づくりに、今後とも努力を傾注して参ります。
終わりに、この霊堂に祀られている御霊が永遠に安らかでおられることを、また残された御遺族がお健やかであることを心からお祈り申し上げ、私の慰霊の言葉といたします。
令和元年11月13日
厚生労働大臣 加藤 勝信
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