はじめに
「よく噛んでゆっくり食べること」が身体に良い効果をもたらすことは知っているけれど、なかなか継続するのが難しい・・・と感じている方も多いと思います。
早食いは血圧上昇、脂質異常症、血糖値上昇と関連することが分かっています。また、よく噛んでゆっくり食べることは、体重減少の効果があることや認知症予防につながると言われています。
平成27年に当センターで実施した調査研究「勤労者における体組成と生活習慣の関連について」の結果では、男性で隠れ肥満と肥満の人で、早食いと回答した人が約50%、さらに、満腹になるまで食べると回答した人が約50%でした。どちらも標準体型の人と比べると多いという課題が浮かび上がってきました。
こうした中で、「ゆっくり食べてみませんか」
なぜ早食いは肥満につながるのか
脳が満腹を感じるまでに食べ過ぎてしまう
私たちの身体は食事をし始めて「満腹」と感じるまでに20分以上かかります。早食いをすると満腹感を感じる前にたくさんの量を食べてしまうため、食べ過ぎになりがちです。