労災疾病等医学研究・開発

  当機構は、平成16年度から、産業活動に伴い、依然として多くの労働災害が発生している疾病、又は産業構造・職場環境等の変化に伴い、勤労者の新たな健康問題として社会問題化している疾病について、平成25年度まで13分野の課題に対してモデル医療やモデル予防法の研究・開発、普及に取り組んできました。 
 平成26年度からは、労災補償政策上重要なテーマや新たな政策課題について、時宜に応じた研究に取り組むため、3領域に集約化して研究に取り組んでおり、平成30年7月からは新たなテーマを設定し、研究を行っています。

◎労災疾病等医学研究の詳細は専用サイトに掲載しています 
  ぜひご覧ください ⇒

● 令和5年度から取り組む3領域4テーマの研究は以下のとおりです。

職業性疾病等の原因と診断・治療
研究テーマ名
研究・開発、普及テーマ
 1 
脊柱靭帯骨化症
勤労者世代に多い脊柱靭帯骨化症の手術治療成績向上と動物モデル確立による新規予防的治療法の
探索
①勤労世代に多い脊柱靭帯骨化症に対する手術の後ろ向き調査
②勤労世代に多い頸椎後縦靭帯骨化症に対する手術の前向き調査
労働者の健康支援
研究テーマ名
研究・開発、普及テーマ
妊娠時の食・生活習慣
勤労女性の妊娠時の食・生活習慣に関する時間栄養学的研究
①勤労女性の妊娠時の体重変化に関連する妊婦の食・睡眠習慣調査:前向きコホート研究
②妊娠期における栄養摂取タイミングの時間栄養学的検討
労災保険給付に係る決定等の迅速・適正化
研究テーマ名
研究・開発、普及テーマ
3

①深層学習によるじん肺診断ソフトの開発
②間質性肺病変を合併するじん肺症例の予後
③続発性気胸の治療についての検討
4

①良性石綿胸水症例のびまん性胸膜肥厚への移行に関する後方視的観察研究
②良性石綿胸水診断基準策定のための前向き臨床研究

● 平成30年度から取り組む3領域10テーマ(平成29年10月開始のテーマを含む)の研究は以下のとおりです。

職業性疾病等の原因と診断・治療
 研究テーマ名  研究・開発、普及テーマ
1
運動器外傷患者の復職に影響する要因に関する前向きコホート研究
2
ゲノムワイド関連解析を用いた膀胱癌易罹患性素因と職業分類の関連の検討
労働者の健康支援
 研究テーマ名  研究・開発、普及テーマ
 3 
①地域社会における社会的ストレス及び社会関係資本と生活習慣病との関連に関する研究
②孤独死の要因となる動脈硬化疾患の発症・再発に関する研究
③教員の過労死を予防するモデルの構築に関する調査研究
④抑うつ傾向と脳・心臓疾患発症リスクとの関係
⑤就労者の疲労(ストレス)に対する客観的指標の実用的な応用に関する研究
4
職場におけるメンタルヘルス不調の予測因子の検討に関する研究
5
(平成29年10月開始)
メタボローム解析を主体とした挑戦的研究
①過重労働・ストレス下における心血管イベントを予測する因子
②早期慢性膵炎の疾患概念の研究と新規診断法の確立
6
医療従事者における抗がん剤の職業暴露ゼロを目指した抗がん剤取扱い手順の開発
7
C型慢性肝炎に対するインターフェロンフリー治療後の肝発癌抑制
8
復職支援に係る周術期における蛋白補充と運動習慣による早期復帰に向けた試み
労災保険給付に係る決定等の迅速・適正化
 研究テーマ名  研究・開発・普及テーマ
9

①続発性気管支炎における膿性痰中エラスターゼ測定の研究
②じん肺にみられる間質性肺炎の実態調査
③じん肺診断技術の均てん化
10

①良性石綿胸水診断基準策定のための臨床研究
②石綿肺がん患者における肺内石綿小体・繊維に関する研究

● 平成29年度まで取り組んできた研究については「労災疾病等医学研究普及サイト」よりご覧いただけます。

医学研究評価部会 / 倫理審査委員会
 
労災疾病等13分野研究普及サイト
【全:LHW】フッターメニュー

PAGE TOP